羽島市の平家の新築事例を紹介!平家のメリットとデメリットや予算について解説します。
2023.10.01
今回は平屋について解説します。平屋の家には様々な特徴があります。本記事では平屋の家づくりで注意すべきポイントをご紹介しますので、ぜひ最後までお読みください。
羽島市の特徴
岐阜県羽島市は、利便性が高く自然が豊かで静かな住環境が魅力の住みやすい街です。
平屋の新築に関わる羽島市の特徴をいくつか挙げてみましょう。
環境
羽島市は自然が豊かで、周辺には美しい山々や河川があります。高層建築が少なく、住宅地からの眺望や陽当り、風通しも良好です。
交通
羽島市は名古屋市に近く、交通アクセスが良好です。道路網や鉄道など通勤通学に便利な環境が整っており、交通の主役は自家用車となっています。
気候
羽島市は比較的温暖で穏やかな気候ですが、やや内陸に位置するため寒暖差が大きく、夏は暑く冬は氷点下になる日もあります。
また羽島市全体が長良川流域に位置しており、大きな台風が通過したり集中豪雨が発生した場合には水害のリスクがあります。
地震
東海地方には過去に大きな地震が発生しており、地震の多い地域と考えられています。地震に対して安全な住環境を確保する必要があります。
平屋の特徴
平屋(ひらや)は、階数が1階建ての建築物を指します。外観の高さが低くなり、全ての部屋が1階に配置されている特徴があります。通常、階段や吹き抜けがないため、上下への移動がなく、ひとつのフロアに暮らす形になります。
平屋には多くの特徴がありますので、メリットとデメリットに分けて詳しく解説します。
平屋のメリット・できること
使い勝手の良さ
平屋は2階へ上がる階段がなく、ワンフロアに暮らすことができます。部屋と部屋の距離が短く、動線が合理的であり、家事がしやすく整理整頓も楽になります。荷物や衣服などを持って階段を上がったり降りたりする必要がありません。
些細なことのように思われるかもしれませんが、毎日の積み重ねになるので、住み心地や満足度に大きな影響があるでしょう。
バリアフリー・安全性
平屋には階段がなく、さらに敷居やレールなどの小さな段差も減らすことで、フラットでバリアフリーな家にすることができます。高齢者や小さな子どもや身体の不自由な方が移動しやすく、健康な人にとっても使いやすくなります。
また階段や吹き抜けがないため転落のおそれがなく、火災時には各部屋から直接外へ避難することもできるので、安全性の高い家になります。
空間の広がり
平屋は同じ延べ床面積の総2階建てと比べると、1階の面積は2倍になります。
リビングから続き間や廊下などを通してワンフロアに広がる空間は、開放感があり広々と感じられますし、家族の気配を感じられるのも良いところです。
そうした特徴を活かして部屋と部屋のつながりを意識したプランニングをすることで、より小さな床面積であっても豊かな広がりを得られる可能性があります。
空間デザインの自由度
平屋は1階の上に2階の床が載っていないため、2階建てよりも空間デザインの自由度が高まります。リビングの天井を高くしたり、古民家のように小屋組の梁を見せたり、屋根の形をそのまま活かして勾配のある高い天井をつくることもできます。登り梁と呼ばれる、斜めに掛けた梁などもモダンでお洒落です。
個性的な外観デザイン
平屋の外観デザインはとてもシンプルで目を引きます。北欧スタイル、フレンチカントリー、アメリカンフラットハウス、ガレージハウス、カフェやサロンのような雰囲気など、平屋の家は個性的でお洒落な外観を演出することができます。
周辺環境との調和
平屋は一般的に高さが低く落ち着いた外観になることが多く、街並みに調和しやすいと言えます。
お隣の家に対しても陽当たりや風通しの障害となることが少なく、配慮と気配りが感じられるでしょう。
外部空間との一体感
平屋は全ての部屋が1階にあるため、外部空間との連続感や一体感が生まれやすくなります。
窓の外に庭があれば、部屋にいながら四季折々の自然を感じることができます。
使用目的に応じてウッドデッキやタイル貼りのテラスなどをつくることもおすすめです。
室内空間と外部空間を一体的に利用できるようにすることで、バーベキューや趣味の日曜大工などをアクティブに楽しむことができます。
耐震性
平屋は2階建てに比べて地震時に受ける力が少ないため、耐震性能を容易に向上させることができます。
建築基準法の構造規定で必要とされる壁や筋交いの量は2階建ての1階に比べてはるかに少ないので、間取りや窓の大きさなどの自由度も高まり、開放感の高い家にすることができます。
太陽光パネル
平屋は同じ延べ床面積の2階建てに比べて屋根が大きいため、小さな家であっても多くの太陽光パネルを設置することができます。パネルや配線のメンテナンスがしやすいのもメリットです。
メンテナンスのしやすさ
平屋は外壁や窓、屋根などの高さが低いため、メンテナンスがしやすいことも大きなメリットです。
日常の窓拭きや外壁の洗浄、雨樋に溜まる落ち葉の清掃などが簡単にできますし、外壁や屋根の修繕工事をする際にも、足場を簡易にできるため費用を抑えることができます。
平屋のデメリット・対策
敷地の利用効率
平屋は土地の利用効率が低く、2階建てと同じ部屋数や床面積を確保しようとすると、広い敷地が必要になります。
建築基準法の建ぺい率制限にも注意が必要です。羽島市では地域によって40~60%の建ぺい率が定められています。例えば50坪の敷地で建ぺい率が50%と定められている場合、建築面積(=ほぼ1階の床面積)の上限は25坪になります。
総2階建てであれば各階25坪として最大で約50坪の延べ床面積を確保することができますが、平屋建てでは延べ床面積25坪までしか建てることができません。
このため、狭小敷地では希望の間取りや部屋数が確保できない場合があります。なおインナーガレージやカーポートの一部も建築面積に含まれるため、注意が必要です。
拡張性
平屋は敷地をいっぱいに使う設計になることが多く、隣地境界線までのゆとりがなかったり、建ぺい率の制限が厳しくなることなどから、将来の増築の余地が少なくなります。
また平屋を将来2階建てに増改築する場合は、構造規定の関係で大規模な耐震改修が必要になることがあります。
空間デザインの制約
平屋は吹き抜けや階段がないため、見上げたり見下ろしたりする視点の変化が少なく、単調な空間になりがちです。
天井高さや床の高さに変化を加えたり、内装仕上げの工夫などによって、単調さを和らげることが考えられます。
陽当たり・風通し
平屋を検討する際には、周辺環境をよく確認することが大切です。周囲に2階建て以上の家が建てられていると、十分な陽当たりや風通しが得られないことがあります。
陽当りについては、周囲の環境に合った高窓(ハイサイドライト)や天窓(トップライト)などを効果的に設置することによって改善することが考えられます。
風通しを良くするには、部屋と部屋の間を引き戸にしたり、可動間仕切りにするなど、家の中で風が通り抜けるような間取りの工夫も大切です。
また風通しは高低差や温度差によっても生まれますが、2階建てに比べて上昇気流が起こりにくくなります。床からの掃き出し戸と高窓のように、開口部の高さに差をつけることで風通しを改善することができます。
眺望・プライバシー
平屋は高さが低いため、周囲の建物によって眺望が遮られたり、逆に隣の家や道路から覗かれてしまうことが多くなります。
周囲の家の窓の位置などを確認したり、視線が抜ける方角を活かして部屋や窓を注意深く配置することが大切です。また中庭を囲むようなプランも平屋に向いています。
防犯
平屋の家ではすべての部屋が1階に配置されているため、侵入者に対しては弱点となり、心理的に窓を開けづらいこともあります。
環境によっては、窓に防犯ガラスを使用したり、シャッターや面格子などの設置が必要な場合もあり、敷地周囲の塀やフェンスなどの検討も大切です。
水害
万一の水害によって床下・床上浸水が起こった場合、すべての部屋が1階にある平屋では人や家財を退避させる場所がなくなってしまいます。
道路に対して基礎や床の高さを十分に確保することでリスクを減らすことができます。
断熱・遮熱
平屋は2階建てに比べて床下や屋根などの外部に接する部分の面積が大きくなるため、太陽の日射から受ける熱や、冬に室内から逃げていく熱の量も多くなります。このため断熱・遮熱の効率は2階建てに比べてどうしても不利になります。
断熱材を厚くしたり、屋根や窓に遮熱性能の高いものを使用したりすることで改善することができます。
建築コスト
平屋は一般的に高価であると言われています。実際にそういう面もありますが、例外もあります。「平屋の予算」で詳しく解説します。
平屋の設計と施工
設計・施工の手順については、平屋と2階建てで大きく変わることはありませんが、いくつか注意するポイントがあります。
平屋の設計
ここまで解説したように、平屋と2階建てでは、敷地の利用効率や生活動線、空間デザインや費用のかかり方などが変わってきます。
家を建てる時には過去に暮らした経験や標準的な間取りを参考にすることがあります。平屋の住まいは多くの人にとって新しい体験となりますので、メリット・デメリットをよく理解して、自分たちの敷地やライフスタイルに合っているかをよく検討する必要があります。
また、住宅会社にも平屋の経験が不足していることがあります。平屋の設計・施工実績が豊富な住宅会社に相談し、十分に納得のいく提案を受けることが大切です。
平屋の施工
施工に関しては平屋と2階建てで大きな違いはありませんが、建物の高さが低いため、施工時の足場や防護が簡易で済み、資材の上げ下ろしが少なく、手間のかかる階段や吹き抜けがないことから、同じ床面積の2階建てに比べて工期がやや短くなる傾向があります。
平屋の予算
平屋といえば価格が高くなるイメージをもたれている方も多いかもしれませんが、一概には言えないところがあります。
平屋の大きな特徴は、同じ床面積の2階建てに比べて1階の床と屋根の面積が大きくなることです。外部に接する面が大きくなり、基礎や屋根、断熱材などの量が増えることがコストアップに繋がります。
(平屋建てにして増額になることの例)
基礎 | +80万円 |
---|---|
床下断熱材 | +15万円 |
天井断熱材 | +15万円 |
屋根 | +50万円 |
合計 | +160万円 |
反対に、減額できることもあります。
平屋には階段や吹き抜けがなく、空間の一体感を活かして間取りを工夫することで床面積を抑えることもできます。機能が1、2階に分散しないため、トイレや洗面を1か所にまとめるような効率化も可能です。
高さが低いため足場が簡易で済んだり、敷地内の空地が減ることによって庭や外構の費用を抑えられることもあります。
(平屋建てにして減額できることの例)
階段・吹抜 | -40万円 |
---|---|
部屋面積 | -40万円 |
洗面・トイレ | -40万円 |
足場・外構 | -40万円 |
合計 | -160万円 |
このように、トータルではどちらが高価になるとは一概に言えません。小規模な家ほど平屋の建築コストは抑えられる傾向があり、たとえば20坪・2LDKのような小さな家は、2階建てにするよりも少ない予算で建てられる可能性が高くなります。
敷地条件や間取りなどによってケースバイケースですので、平屋と2階建てのプラン・見積もりを提案してもらうことも良い方法です。
建築事例
岐阜県での平屋住宅の建築事例を紹介します。
リビングのまわりに明るい水回りやドレッサー、ウォークスルークローゼットを効率良く配置。好きなものに囲まれた使いやすい家になっています。
おわりに
今回は平屋の家づくりについて解説しました。近年は少子高齢化もあり、コンパクトな平屋の人気が高まっています。
家の新築を検討されているあなたのライフスタイルにも平屋が合っているかもしれません。
弊社ひらめきカンパニーは岐阜県羽島市周辺で住宅の新築やリフォームの施工を承っており、平屋住宅の実績もございます。
担当者がお客様ファーストでリーズナブルなプランをご提案させていただきます。過去の施工事例なども参考にしていただき、ぜひ一度お気軽にお問い合わせください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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