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羽島市での平家リフォームを詳しく解説します。減築のメリットや予算など。

今回は平屋へリフォームする方法について解説します。

長年住み慣れた家や購入した中古住宅を平屋にリフォームすることが注目されています。
本記事では、平屋リフォームについて注意すべきポイントを詳しく解説します。ぜひ最後までお読みください。

平屋の特徴と「減築」リフォーム


平屋(ひらや)は、建物や住宅の形態を指す言葉で、階数が1階建ての建築物を指します。複数の階がなく、外観の高さが低くなり、全ての部屋が1階に配置されます。通常、階段や吹き抜けがないため、上下への移動がなく、ひとつのフロアに暮らす形になります。

多くの住宅は2階建てになっていますが、これを平屋にリフォームすることができます。

建物に工事を加えて床面積を増やすことを「増築」と言いますが、反対に小さくすることを「減築」と言います。
増築を伴わずに既存の2階建てを平屋にリフォームする場合は床面積が減りますので「減築」となります。

2階にいくつかの寝室や子供部屋などがあり、有効に使われずに余っていることは多いのではないでしょうか。少子高齢化と人口減の時代に、こうした「平屋への減築リフォーム」が最新のトレンドとして注目されています。
羽島市の特徴
岐阜県羽島市は交通の便が良い大都市圏にありながら、近くに山並みや大きな河川もあり豊かな自然に恵まれた住みやすい街となっています。高層建築が少なく眺望や陽当り、風通しも良好なため、平屋にも向いた住環境であると言えます。

また東海地方には過去に大きな地震が発生しており、将来も地震のリスクが指摘されています。平屋にリフォームすることは耐震性能についても大きなメリットがあります。

平屋へリフォームするメリット


平屋にリフォームすることにはどんなメリットがあるのでしょうか。以下に詳しく解説します。

耐震性能

平屋へリフォームすることで耐震性能を向上させることができます。

感覚的にもわかるように、平屋は2階建てに比べて倒れにくい姿をしています。構造的にもその通りで、高さが低く、上部に重たいものが載っていないので、揺れが小さく、地震によって受ける力も小さくなるのです。
また2階建ての家には階段や吹き抜けがあったり、1階と2階の耐力壁の位置がずれていたり、2階が載っている場所が偏っているなど、構造的なバランスが良くない場合もあります。
建築基準法で規定されている耐力壁や構造金物も、平屋の方が少なくて済みます。このため、現在ある2階を取り除くだけで耐震性能を向上させることができる場合があります。

建築基準法の耐震基準は大地震のたびに改正を繰り返してきました。古い建物は現在の基準を満たしていないことが多く、見た目だけを綺麗にリフォームしても建物の安全性は低いままです。耐震改修は大掛かりな工事になりますし、耐力壁の増加によって間取りに制約を受けることもあります。
平屋へリフォームすることで、耐震改修が不要になったり、簡易な補強で現代の基準を満たすことができる場合があります。

耐震性能を向上させるために平屋リフォームを検討してみても良いくらい、そのメリットは大きいと言えるでしょう。

使い勝手の良さ・バリアフリー・安全性

平屋は2階へ上がる階段がなく、ワンフロアに暮らすことができます。部屋と部屋の距離が短く、動線が合理的であり、家事がしやすく整理整頓も楽になります。荷物や衣服などを持って階段を上がったり降りたりする必要がありません。
バリアフリー化されることで、高齢者や小さな子どもや身体の不自由な方だけでなく、健康な人にとっても使いやすい家になります。
また階段や吹き抜けがないため転落のおそれがなく、火災時には各部屋から直接外へ避難することもできます。

空間の広がり・デザインの自由度

2階を取り除くことによって、より空間デザインの自由度が高まります。
リビングの天井を高くしたり、屋根の形をそのまま活かした勾配天井をつくることもできます。
耐力壁を減らして窓を大きくしたり、より開放的な間取りにできる場合もあります。

省エネルギー

部屋数や床面積が減るため、冷暖房を行う空間が小さくなり、熱が逃げていく外壁の面積も減ります。さらに適切な断熱・気密工事を行うことによって、冷暖房効率を向上させ、夏は涼しく冬は暖かい家になり、ランニングコストも下げることができます。

メンテナンス

平屋へリフォームすると、外壁や窓、屋根などの高さが低くなり、床面積も小さくなるため、建物のメンテナンスがしやすくなります。
日常の窓や外壁の洗浄、雨樋に溜まる落ち葉の清掃などが簡単にできますし、外壁や屋根の修繕工事をする際にも費用を抑えることができます。

外観・周辺環境との調和

平屋にリフォームすることで、外観のイメージはガラリと変わります。屋根や外壁を工夫することで、シンプルでお洒落なデザインを演出することができます。
高さが低くなることで落ち着いた外観になり、街並みに調和しやすく、お隣の家に対しても陽当たりや風通しについて配慮が感じられるでしょう。

太陽光パネル

2階を取り除くことで1階の屋根を大きく、シンプルな形にすることができるため、多くの太陽光パネルを設置することができます。パネルや配線のメンテナンスがしやすいのもメリットです。
平屋リフォームの機会に、太陽光パネルやオール電化の検討をしてみても良いでしょう。

平屋へリフォームするデメリット


以上のように平屋リフォームにはメリットが多いのですが、注意すべき点もあります。以下に解説します。

部屋数・床面積の減少

2階を取り除けば部屋数が減り、床面積が小さくなります。生活スタイルに合っているか、部屋数や空間の大きさが足りているか、よく検討する必要があります。

2階を取り除いたうえで1階に増築する方法もありますが、原則として建築確認申請が必要になり、構造計算や建ぺい率の制限など様々な法令に注意する必要があり、費用も多くかかります。

陽当たり・風通し

1階の部屋には、十分な陽当たりや風通しが得られないことがあります。
窓を大きくしたり、天窓(トップライト)などを効果的に設置する、部屋と部屋の間を引き戸としてワンルームに近い間取りにしたり、窓の高さや位置によって風の通り道をつくるなどの工夫が大切です。

眺望・プライバシー・防犯

プライバシーを必要とする寝室などが1階になることで、眺望が遮られたり、周囲から覗かれやすく、外部から侵入しやすくなることがあります。状況によっては窓に防犯ガラスを使用したり、シャッターや面格子、敷地周囲の塀やフェンスなどを検討する必要があるかもしれません。
また、他の部屋や水回りとの距離が近くなるため、生活音が気になる場合もあります。
水害
万一の水害によって床下・床上浸水が起こった場合、2階に部屋がない平屋では人や家財を退避させる場所がなくなってしまうため、立地によっては注意が必要です。
コスト
平屋へのリフォームは、2階を取り除き、新たに屋根をかけるために大掛かりな工事になりがちです。部屋数や床面積を減らす工事でありながら多くの費用がかかることについて、心理的には割高に感じられることがあるかもしれません。

平屋リフォームの設計


これまで解説してきたように、平屋へのリフォームには多くの特徴があります。メリットとデメリットを検討した上で、以下が当てはまるなら平屋へのリフォームが有効な方法になります。

・耐震性能に不安がある
・使いやすくバリアフリーな平屋の暮らしに憧れる
・1階だけで部屋数や床面積が足りる
・メンテナンスの負担を減らしたい

リフォーム設計の手順としては、まず信頼できる建築・リフォーム会社に相談し、既存建物の状態を調査してもらいます。
間取りやリフォーム範囲についての要望と予算を伝え、それらが実現可能かどうか、プランニングと見積もりを依頼します。

経験豊富なリフォーム会社は、既存建物の良いところを活かしながら、耐震性、耐久性、間取り、建築基準法、工期などを考慮してプランニングします。
リフォームは既存の状態に大きく依存するため、新築のように要望の全てが実現できるとは限りませんが、必要に応じて数社に依頼してプランや見積もりを比較することも良い方法です。

提案内容を確認して納得のいくまで修正を加えながらプランと見積もりを完成させ、合意ができたら請負契約を結び、工事が始まります。

平屋リフォームの施工

2階建てを平家にリフォームする場合、一般的に工事の難易度はかなり高くなります。以下に注意するポイントを解説します。

工程管理

平屋にリフォームする場合、2階を解体して1階に屋根をかけることになります。
どんな手順で既存部分を解体し、新たに造作を行うのか、建物を傷めず効率的にリフォームするためには工程計画に細心の注意が必要です。

解体

減築リフォーム工事で最も難しいのが既存の2階部分の解体です。
屋根を撤去した状態で雨が降れば室内や構造体が濡れてしまうので、解体後すみやかに、雨風が入らないように仮養生し、迅速に屋根を再施工する必要があります。
また古い木造住宅は現代のような金物に頼らない仕口を組んだ複雑な構造になっていることもあります。
簡単に取り外すことができなかったり、改修後の状態にも影響を与えないよう丁寧な施工が必要になります。

また解体時には想定外のことも起こります。どうしても外せない柱や梁があったり、撤去するにはもったいないような美しい丸太梁などの部材が現れたりして、設計変更が必要になることもあります。
臨機応変に対応できる技術と経験が必要ですし、不測の事態をある程度想定した見積もりも求められます。
工期
平屋へのリフォームは一般的に工期が長くなります。2階を解体して新たに屋根をかけるという、手間のかかる工事になるからです。
工事の規模や内容にもよりますが、最短で2ヶ月から、長い場合は4ヶ月以上かかることもあります。

仮住まい

平屋へのリフォームは、2階の構造や屋根を撤去するような大掛かりな工事になります。工期も長くなりますし、安全や騒音、振動、プライバシーなどの問題があり、住みながらの施工はかなり難しくなります。
契約前に詳しい工程説明を受けて、必要な期間の仮住まいを検討しましょう。引越しの費用や仮住まいの家賃も見込んでおく必要があります。

平屋へリフォームする予算

平屋へのリフォームに必要な予算について解説します。

リフォーム全般に言えることですが、既存建物の規模や構造、間取り、改修の内容によって大きく変わるため、明確な相場と言えるものはありません。

わかりやすい比較として、2階建ての家をそのままフルリフォームする場合と、2階を撤去して平屋にフルリフォームする場合ではどうでしょうか。下表に一例をまとめました。

外壁・屋根 内装・設備 解体・補強 耐震 合計
2階建てのフルリフォーム 300万円 700万円 100万円 200万円 1300万円
平屋への減築リフォーム 300万円 600万円 300万円 100万円 1300万円

この例では、2階建てへのフルリフォームと平屋への減築リフォームが同じ金額になっています。

平屋へのリフォームは2階を解体して構造の補強などを行うために費用がかかりますが、完成時の床面積が減るため内装や設備機器の数量などは少なくなり、耐震改修も簡易で済むなど、結果的にはこの表のようにあまり変わらない場合もあるのです。

建物を小さくするのに同じ予算が必要?と思われるかもしれませんが、これまで解説してきたように、耐震や住みやすさ、メンテナンスなどのメリットが上回る可能性があります。
自分にとって「ちょうどいい」家にするためのコストと考えると納得がいくのではないでしょうか。

おわりに

今回は平屋リフォームのポイントについて解説しました。
2階建てを平屋にリフォームする事例はまだ多くはありませんが、人口減の時代に合ったサスティナブルな方法として、これから人気が高まっていくと思われます。

弊社ひらめきカンパニーは岐阜県羽島市周辺で住宅の新築やリフォームの施工を承っております。
担当者がお客様に合ったプランをご提案させていただきますので、過去の施工事例なども参考にしていただき、ぜひ一度お気軽にお問い合わせください。

最後までお読みいただきありがとうございました。